内装工事というか、建物をさわる仕事って項目を箇条書きにすると、
大小に関わらず、項目数はおおよそ同じになるんですよ。
まずは依頼があり、お互いの時間を合わせ、打合せを兼ねた現状調査(下見)
伺う話をまとめて必要なら図面やら見本やらを揃えて見積もり、
全てにおいて了承、承諾をもらって各業種の予算調整をし、
品番等をまとめてから発注と、各職が入る日程と小さい工事なら時間も指定。
現場に行って現場管理、完了を見届けて施主にチェックしてもらい工事は完了。
その後、請求書の発行して入金確認までが一連の流れ。
大規模な工事にもなると、毎月の中間清算とかが出てきますが、
現場は生き物なので、多数の変更事項に基ずく金額の増減まとめとかが出てきます。
当然図面変更とかも出てくるのでそれも同時進行で行います。
小さい工事の場合も大規模なばあいも同じで、
物・予算・製作工程・納品工程・各職が円滑に作業できる環境を整える打合せとか、
絶対に欠かせないのです。
うわーと思う方もいらっしゃるかと思いますが、これが出来ないと監理なんてできません。
脳みそ内に仮置き箱を最低6ヶぐらいないと、整理できない。独立前は最大16現場って経験もありましたが。
先日は、病院の待合室の天井の一部が2Fの排水管劣化での漏水の為、補修に行ってきました。
漏水したら、季節にもよりますが、天井ボードとクロスの間にカビ!
こうなると、クロスだけ変えてもカビが残っているので、
プラスターボードまでかえないとダメ。石膏の分子もフヤフヤに。木造なら木の腐りも用確認。
そして問題なのが、ほんの数年でクロスの柄が廃番になり、当時のクロスが無いことがあります。
同じクロスでも、経年劣化で色合いが変わっているのでピッタリ合わない事もあります。
こうなると、ありとあらゆるメーカーのクロス見本を見て、現地から少し失敬した端切れで色味まで見て
大き目の見本を召集し、再度現地確認。ここでようやく施主確認です。
そして新しいPBを貼り、
クロスを貼るのです。
照明付けられなかったので、ちょっと暗いのですが、廃番クロスへの合わせにしてはうまくいったかなと。
お・も・い・た・い。
こういう小さな工事も最善を考え続ける自分で居たいと思う内田です。